舞台『INFINITY』観劇記 17/06/24

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    どうも、月1で浅草に通ってる者ですw

    そんな訳で、すっかり浅草六区ゆめまち劇場づいている今日この頃ですが、
    小雨の降る中、またお芝居を観に行って参りました。

    浅草六区ゆめまち劇場
    今回の舞台は、昨年末に見た『Gilles de Rais』のスピンオフ作品ということで、
    幕末と妖刀がフィーチャーされております。

    ここでGilles de Raisシリーズのおさらいをちょっと。

    『Gilles de Rais』シリーズ

    時は中世フランス、百年戦争を終結させた英雄ジャンヌ・ダルクと、
    彼女に協力をした青髭男爵ことジル・ド・レ。
    ジャンヌはその後魔女裁判によって処刑されますが、彼女の復活を試みたジル・ド・レは
    次第に錬金術(という名目の黒魔術)に没頭するようになります。
    英雄の名声の裏で何百人もの美少年を陵辱・虐殺した彼は一本の妖刀を造り出しますが、
    後年、大量虐殺罪により憤死。ジル・ド・レの名のついた刀だけが遺されます。
    (以降書き分けの為に、人物のほうを「青髭」刀のほうを「妖刀」と書きます。)
    そしてその妖刀が、宣教師ルイス・フロイスによって戦国時代の日本へもたらされ、
    天下統一を目論んだ織田信長、豊臣秀吉、そして徳川家康の元を渡り歩きました。
    (エピソード1は、信長亡き後の秀吉軍と忍者たちの物語でした)
    天下泰平を望んだ家康は妖刀を封印し、以降200年余にわたる平和が続きますが、
    幕末の代、あの妖刀がふたたび世に放たれて・・・というところまでが、
    今回の物語が始まる前の基礎知識です。

    基本、Gilles de Raisシリーズは無言劇(ノンバーバル)なのですが、
    スピンオフと銘打つだけあって今回は台詞有りの舞台です。
    そんなこともあり、物語はかなり複雑且つ難解になっていました。
    登場人物も多く、幾つものストーリーが重なり時にぶつかって、
    ひとつの作品になっている・・・といった印象でした。
    ストーリーや人物を追い切れていないところもあるかもしれませんが、
    どうかご容赦願います。

    『INFINITY』チラシ

    舞台の幕が上がると、沖田総司・原田左之助・永倉新八が談笑する場面が。
    そこに、客席から現れた謎の黒頭巾の男が乱入します。
    偶然私は、黒頭巾の男の目の前におりまして、持っていた刀が赤くテラテラと
    輝いていたので、「あ・・・これが妖刀か!」と察することが出来たのですが、
    とにかくのっけから殺陣アクションが派手でど肝を抜かされましたw
    今回のお芝居は、とにかくステージを飛び出して、客席の、観客の目の前で、
    激しいアクションや殺陣が繰り広げられ、息遣いや衣摺れまで聞こえる
    全編臨場感あふれる舞台となっていました。

    今までのジルドレだと「抜いた妖刀を手に持った者が、強大な力を持つ代償として
    心を狂わされる」といった割と単純なルールで動いていたので、
    黒頭巾=斎藤一が刀を落とした途端に呪縛を逃れたところでひとまず安堵します。
    しかしそれを拾った武器商人トーマス・グラバー、それに壬生浪士組長・芹沢鴨の描写と
    その彼が暗殺されるシーンによって「誰かの人格」が明示され、新たな謎として
    物語が進行してゆきました。

    芹沢の死によってリーダーは近藤勇となり、名前も新たに新撰組となります。
    ここで客席に背を向け、浅葱ダンダラの羽織を身につけた近藤。
    その紋付の部分には「誠」の文字が記されていました。
    このオープニングシーンだけでも、かなりボリュームがありシビれます。

    さて、その近藤勇を演じていたのが、我らがまっつんです。
    今回はとにかく舞台上でほとんど笑わない(記憶している限り、笑ったのは
    「トシ」と呼ぶ土方歳三と肩を組んだシーン一ヶ所のみだったと思います)、
    客席を笑わせるシーンもない、真面目で義に厚い、日本を憂う男を演じていました。
    他の隊士がなかなか濃いキャラクターをしているのですが、
    そんな隊士をまとめてゆくことに苦悩する、割と史実に近い役どころです。
    正直なところ、まっつんの配役が他の隊士でも龍馬でもなく、何が正義かに悩むキャラの
    近藤局長で良かった、一番役に似合っていた・・・と感じました。

    他にも鬼の副長・土方や沖田・永倉・原田などお馴染みの新撰組メンバーと、
    彼らと対をなす「日本を洗濯する男」坂本龍馬、そして龍馬を慕う岡田以蔵。
    そんな人間模様が、あの妖刀と「人格」によって狂ってゆきます。

    龍馬は江戸で北辰流剣術を修め師範にまでなっていますが、
    これからの日本を想い刀ではなくピストルを構える男として描写されていました。
    長崎でグラバーからあの妖刀を授けられますが決して抜くことはなく、
    それが悲劇へとも繋がってゆきます。

    そして、そんな龍馬を巡った恋の攻防がコミカルに描かれており、くすっときました。
    京都で夫婦の約束を交わしたおりょうと、江戸で婚約していたおさなこと千葉佐那子。
    しびれを切らしたおさなが京都へやって来てしまい、寺田屋に匿われていたおりょうと
    壮絶な口喧嘩を繰り広げるシーンは笑いなしでは見られませんでした。
    しかしこのふたりも、幕末の動乱と妖刀の悲劇に巻き込まれてゆくとともに
    関係性が変わり、次第に奇妙な友情が芽生えてゆきます。

    新撰組と龍馬のちょっとしたいさかいから、妖刀の所持者が龍馬から以蔵へと移り、
    刀を抜いてしまった以蔵はその後『人斬り以蔵』に変貌してしまいます。
    また、芹沢に憑いていたあの「人格」が新撰組内で容器(身体)の持ち主を変え、
    時代の移り変わりや隊の存亡に関わって暗躍し、物語内でその正体を明かします。
    幕末という激動の時代と、ジル・ド・レというひとつの物語がうまくミックスされ、
    色々と腑に落ちたり、ぞっとしたり。

    物語は龍馬が殺され、新撰組が解散し土方が函館で戦死するところが
    実質の終局となっていましたが、妖刀はまだ存在するという恐ろしげな伏線で
    幕を閉じました。妖刀の最後の所持者、そしてあの人格・・・青髭の執念の持ち主が
    同一であることと、史実で「新撰組唯一の生き残り」とされている人物とその後の経歴が
    一致するのは、かなりの恐怖を覚えました。
    その後の明治〜昭和初期にかけた日本の動乱のことを考えると、
    妖刀にまつわる物語は幾らでも創れてしまうのでは・・・と素人ながら感じました。

    そして幕切れでその姿を現し、グラバーと対峙したジャンヌ・ダルク。
    その彼女にまつわるエピソードが、今夏ep.0として上演されるとのことで、
    かなり期待を煽る終わり方をしていました。心憎いですw

    『INFINITY』キャスト

    舞台終了後、まっつんとお話が出来ました。
    今回はとにかく全編で殺陣が繰り広げられていたこと、そして声を張り上げる
    シーンが多かったことから、1ステージごとにかなり消耗をされていた様子でした。
    それでも笑ってファンに対応してくださったまっつんは、
    役者の鑑やー!と切に感じましたです。

    松川貴則さん17/06/25

    松川貴則さん17/06/25

    特に注文した訳ではないのですが、刀を構えてくださいました!
    有難うございます!!

    松川貴則さん17/06/25

    他のファンの方とのツーショットチェキなどにも応じられていましたが、
    刀で襲いかかるポーズを決めてみたり(男性ファン向け)、
    刀で護るポーズをとってみたり(女性ファン向け)、
    本当にお疲れのところ有難うございました・・・という言葉しか出て来ません。

    今回は、また新たなまっつんを堪能することが出来ました。

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