舞台『RANPO chronicle 虚構のペルソナ』観劇記 16/11/13

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    新宿御苑前・シアターサンモールまで、まっつんのお芝居を観に伺いました。

    『RANPO chronicle 虚構のペルソナ』チラシ
    今回は江戸川乱歩作品の舞台化ということで、あの耽美且つ狂おしい世界を
    一体どのように演じるのか、とっても楽しみに劇場まで行った訳ですが。

    なんと当日は、客席通路にまでパイプ椅子を並べる程の超満員状態!!
    熱気でむんむんする中、開演を待ちました。

    ここで、入場時に戴いたプログラムを開きます。
    今回まっつんが出演した舞台は、公演の『FACE SIDE』。主に昼公演の担当でした。
    演目は『火星の運河』『押絵と旅する男』、そして『怪人二十面相』の3本です。
    その間にちょっとした前置きや場つなぎのトークが入ったりした感じです。
    まっつんの役どころは・・・それこそ色々な役を兼役で演じてらしたので、
    一応ここではナイショ、ということにさせて戴きます。
    ただひとことヒントのようなものを申しますと、結構おいしい役を演じていましたw

    さて。開演までの間、プログラムを見たり連れの友人とお喋りしたりしていたのですが、
    突然、それを制止する声が舞台上手から発せられました。
    驚いてそちらを見ると、カーキのコートを着たひとりの老人(?)が
    いつの間に立っていたのです。
    彼は、いわゆる「観劇上の諸注意」的なものを客席に向かって案内してゆきますが、
    今度は客席から舞台下手に、白いシャツ姿の若い男(?)が乱入してきました!
    青年は水色のブリーフ(お尻にスティッチのイラスト入り)を手に持って、
    老人と丁々発止のやりとりを繰り広げ、一瞬来る会場を間違えたのかと思ったのですが、
    青年・・・明智小五郎が鮮やかな推理と話術で老人を追い詰め、
    実はその老人こそ怪人二十面相であると見抜いてしまいます。
    一瞬うろたえる二十面相・・・しかし「果たして本当に、私は二十面相かな?」
    と意味深な発言を。そして、明智も本当に明智であるのか?実は他の誰かなのでは
    ないだろうか?というメタ的かつ哲学っぽい展開に差し掛かってきたところで、
    30名近くのキャスト全員が仮面を被って舞台に登場し、ふたりを飲み込んでゆきます。

    そのまま、ステージは『火星の運河』へ。
    これは原作がそもそも、あらすじがあって無いようなもので説明しづらいのですが、
    この物語を台詞のほとんど無い、あったとしても散文の断片だけを切り取った、
    群舞作品として仕上げていました。いや、群舞というか・・・前衛芸術でしょうか?
    舞台の解釈は、観客に委ねられていました。
    恐らく既読派と未読派で印象はがらっと変わるんじゃないかと思いましたが、
    たぶん未読でも充分見応えがあったかと思います。

    『火星の運河』が終わると、次の演目まで演者さんふたり(男性と女性)が、
    場つなぎのトーク(コント?)を披露しました。
    ここは割とゆるっと、和やかな雰囲気でした。

    次は『押絵と旅する男』。歌劇風に仕上げられていました。
    主人公の「私」が蜃気楼を見に行った理由が語られた後、
    「私」がひとりの老人と出会うとことから物語がスタートします。
    ふたつの時間軸を交差させて話が展開していくのですが、
    現在の列車内は非常にぼんやりとした幻想的な演出が施され、仄暗さを感じたのですが、
    逆に過去の浅草を描いた場面はとってもいきいきと、活気あふれる街並みを
    表していて、鮮やかさが感じられました。

    老人が少年だった頃、彼の兄が恋した相手とその末路。
    ストーリーは是非原作で確かめて戴きたいのですが、原作の世界を(脚色も含めて)
    上手く真空パックしたような、狂気と哀しさを舞台から感じました。

    そして最後は『怪人二十面相』。
    今回上演したエピソードは原作未読だったのですが、いわゆる二十面相や明智小五郎、
    それに小林少年率いる少年探偵団などは知っているので、難なく楽しむ事ができました。

    (もしくは、複数作品をリミックスしているのかもしれないのですが、ご存知の方いらっしゃいますか?)

    物語は、北小路文学博士のところに二十面相から、上野の帝国美術館の所蔵品を
    すべて奪う旨の予告状が送りつけられるところから始まります。
    予告を受けて刑事や新聞記者があれやこれやと大騒ぎしているところに、
    満州から帰ってきた名探偵・明智小五郎が登場します。

    こちらの作品は前2作とは打って変わって、単純娯楽作品として大いに楽しめました。
    笑える場面あり、アクションあり、はたまた推理ありと、おいしいところてんこ盛りで
    ついつい前のめりになってしまう面白さでした。
    ラストの二十面相の正体に関するオチが意外過ぎて、物凄くびっくりしてしまったのですが
    (これも正典なのか脚色設定なのか判りません・・・すみませぬ。)
    二十面相ならそういう設定もアリだろうと思わされる辺り、
    やはり読み継がれる作品なのかなぁ、と。
    舞台音響もここだけロック調で、熱い舞台を彩っていました。

    以上、舞台の感想でした。
    乱歩の世界を演じるということで、まっつんは物凄く苦労されたんじゃないかと
    本当に思わされましたが、とても面白い役どころを戴いてめっちゃ輝いていました。
    公演の様子は後日DVDが販売されるとのことなので、
    気になる方はチェックされては如何でしょうか?

    これから年末にかけて怒涛のような舞台出演ラッシュで、とてもお忙しそうですが、
    これからもっと飛躍されていけばいいな・・・とつくづく思いました。

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