舞台『Gilles de Rais SPECIAL EDITION』観劇記 17/11/19

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    前回の『INFINITY』観劇から1ヶ月。
    『Giiles de Rais(ジル・ド・レ)』シリーズの本編第1作「Episode1 残光のリフレイン」と
    最新作「Episode0 狂愛のゼラニウム」の2作を一挙に上演するという、
    スペシャルエディションを観て参りました!

    『Gilles de Rais』ティザービジュアル
    エピソード1は昨年末、まっつんが風魔小太郎を演じた際に観たことがあったのですが、
    今年初演のエピソード0は初めての鑑賞でした。
    しかもまっつんの今回の役どころは、主にエピソード0に登場する徳川家康役。
    これは期待せざるを得ない・・・とわくわくしつつ、劇場へ入ります。

    ここで簡単に、時系列の説明を。
    エピソード1は戦国時代、豊臣秀吉が天下を握った時代の秀吉と忍者たちの話、
    エピソード0はそれより数十年後、家康の時代の物語です。
    因みに今回上演のなかったエピソード2(第2作)は信長の話だと伺っています。
    更に脱線するとシリーズのスピンオフに当たる『INFINITY』は幕末の物語です。

    そんな時代背景や登場人物相関図が、各テーブルに置かれていました。

    『Gilles de Rais』シリーズ相関図

    さらに今回は、ジル・ド・レ男爵とジャンヌ・ダルクにまつわる漫画も用意されています。

    漫画『Gilles de Rais』

    ノンバーバルステージの漫画化らしく、こちらも台詞一切無しで魅せる短編漫画。
    コレ、正直物凄く欲しかったのですが、残念ながら持出禁止とのことで、
    泣く泣く真ん中辺りの見開きのみ写真に収めて参りました。

    そしてジル・ド・レといえば、キャストの生写真!
    普段この劇場ではグッズの販売等は余り行っていないのですが、
    この演目ではキャストがそれぞれの衣装を身に纏った写真を販売しています。
    今回も、まっつん家康の写真を3種類ゲット。

    松川貴則さんポートレイト17/11/19

    ・・・正確に言うとまっつんの写真は表の1枚目のみで、別々のキャストさんの写真が
    3枚入ったポートレイトを3種類買いました。なので他のポーズ(他のキャストさんが
    1枚目になった奴の2、3枚目に入ってるかもしれない)もあるかもしれません。

    昨年は忍者役ということもあって、かなりスタイリッシュなお衣装でしたが、
    今回は将軍役なので、結構かちっと着物を着ているように見えます。
    この格好で殺陣をするとなると、かなり大変なのではないだろうか・・・?
    などと考えたりしつつ、開演まで待ちます。

    ・・・が、開演5分前。
    キュートなかっぱによる劇場ジャックが始まりました。
    今回は「目隠ししたまま木琴を演奏」というパフォーマンスを披露。
    相変わらず芸達者なかっぱさんです。

    かっぱオンステージが終わると、舞台の上は一転、重々しい雰囲気に。
    まずはエピソード1の上演です。
    ストーリーに関しては昨年めちゃめちゃ(詳し過ぎるほど)書いたのでw割愛しますが、
    オープニングの演出は昨年とまるで別物のように変えられていました。
    今年に入ってエピソード0やINFINITYが作られたという経緯もあってでしょうが、
    より判りやすく、しかも殺陣やアクションがのっけからふんだんに盛られて
    舞台上のみならず劇場内を駆け回り刀を振り回す豪華なライヴ感が観客を襲います。

    今回は2演目を2時間半に纏めるので、それぞれがショートヴァージョンに
    なっているのかな・・・?などと思っていたのですが、
    少なくともエピソード1に関しては、ほぼフルサイズでの上演でした。
    (たぶん重複しているであろうと思われる部分のみカットされていましたが)
    これはキャストさんも大変だろうなー・・・などと考えつつも、
    昨年と同じところでまた感極まってうるっときたり。

    基本的に日本人って、勧善懲悪モノや感動話が大好きなんですよね。
    そんな「人間の喜怒哀楽のツボ」を抑えまくった展開だからこそ、
    ウケていてシリーズ化されている舞台なんだろうなー・・・と思います。

    そして特筆すべきはラストシーン。
    ここは明らかに、ストーリー展開が書き換えられていました。
    また詳しく解説すると面白みが削がれてしまうので自粛しますが、
    連続上演の強みを生かしてエピソード0の登場人物が現れたり、
    主役の服部半蔵が目に傷を負うシーンが追加されていたり。
    (私の記憶違いだったら申し訳ないのですが、たぶんシーン追加だと思います。)

    只の「正義は勝つ!」ではなく、ちょっと不気味で後味の苦い余韻を残したところで
    エピソード1は終幕、15分間の休憩に入りました。

    休憩が終わると、いよいよエピソード0です。
    しかし幕が開くと・・・そこは日本ではなく、フランスの百年戦争時代。
    ・・・そう、演目のタイトルであり、シリーズに一貫として登場する
    妖刀の名前でもある『ジル・ド・レ』にまつわる前日譚が
    オープニングとして遂に持って来られました。

    青髭男爵ジル・ド・レと、救国の英雄ジャンヌ・ダルク。
    どのようにして出会い、栄誉を手にし、そして失墜し死んだか。
    これまでナレーションのみで触れられていた物語に
    遂に踏み込んだ感があって、否が応でもドキドキさせられます。

    そして暗転後は、和装の2人のキャストによる舞いが。
    エピソード1に登場した服部半蔵が刀を振るうその横で、
    目を隠した白髪の男性が扇を持って半蔵の鏡のように舞いました。

    ・・・後になって判ったのですがこの男性、エピソード0の主人公である
    「数十年後の服部半蔵」でした。
    ふたり息のあった全く同じ動きであるのも、頷けます。

    あれから数十年、秀吉を討伐したものの目に傷を負い隠居した半蔵と、
    半蔵の3人の息子たちによる物語が、軸となっているようです。
    しかしよくあるような「ナ◯トとボ◯トの関係性」のような
    次世代ストーリーではなく、結局は半蔵の生き様、
    そして死に様を描いている辺りが、実にジルドレらしいなと思いました。

    基本的なストーリー展開はエピソード0とほぼ同じですが、
    ほのぼのシーンが少なめでシリアス且つ重い展開を重ねるストーリーは
    エピソード1以上にドキドキさせられます。

    そんななかで1から続投しているかっぱが、酷いシリアスクラッシャーでw
    (あ、誉め言葉ですよ。)
    とにかく「そこに居る意義のまったくない、ストーリーにも関係して来ない」
    このかっぱに、ステージがどれだけ救われているか。
    明るくてチャーミングで芸達者なかっぱが、2では唯一の癒しでした。

    ストーリー的には、妖刀ジル・ド・レに血を吸わせたことで現世に復活を果たした
    ジャンヌ・ダルクと、実はエピソード1のある登場人物に取り憑いていた青髭男爵が、
    今度は真田幸村に取り憑き徳川家康と対抗する・・・という筋書きで、
    家康が半蔵に助けを求めることによってストーリーがまた動き出します。
    過去に師匠や兄弟弟子を失うトラウマを抱え、刀を持とうとしない半蔵が
    立ち上がるまでが、前半のハイライトといったところでしょうか?

    後半は、妖刀に狂わされた人間や青髭の取り憑いた人間が
    ころころと変わってゆく様が1とは違った味や難解さを生み出していました。
    兄弟同士や夫婦同士が殺し合い、そして愛し合い、死んでゆく。
    こんなむごいことがあって良いのかという切なさ。
    多くの血を流し、平和が訪れたと思われた矢先に
    ラストシーンで高笑いをする「青髭男爵」(が身体を乗っ取った人物)・・・。

    エピソード1やINFINITYとは違うシーン(構図)でラストを迎えたことに
    呆然半分、ニヤリと笑いたくなる気分半分の、ヘンな感情を抑え切れませんでした。
    ・・・この後味の悪さ(誉め言葉)こそ、ジルドレシリーズの醍醐味!!

    このエピソード0を見てからINFINITYのことを考えると、
    いろいろと恐ろしく思えてきます。江戸時代200年間でも幾らでも作れるじゃないか話!!
    (というか、INFINITYで最後に青髭だった人物って、警視庁・・・ふがふが)

    終演後、まっつんとお話させて戴きました。

    松川貴則さん17/11/19

    先程までの怪演で、喉が潰れ脚が痛いとボヤいていましたが、
    とにかく芝居の出来ることが楽しい!と仰っていました。

    松川貴則さん17/11/19

    昨年の小太郎役も良かったけれども、家康役も違った魅力で面白かったです。
    ・・・というか、まっつんがこの舞台オイシイところ全部持ってったwww
    こんな役どころができるところも、好きです。

    年内は、来月にまた朗読劇に出演してひとまず終わりとのことでした。
    とりあえず、ここ数ヶ月続いていた「刀を振るう日々」が落ち着くとのことで、
    ようやく休める・・・とボヤいていましたが、
    実に実に前向きで、スッキリした表情をされていました。

    また色んなまっつんを拝見するのが楽しみです。

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